Minimally Invasive Treatment for Rectal Mucosal Prolapse by Aluminum Potassium Sulfate Tannic Acid (ALTA)

2008 
硫酸アルミニウムカリウムおよびタンニン酸を有効成分とする局所注射用配合剤(以下ALTA)は,その起炎作用により非観血的に病変組織を硬化退縮させ,脱出を消失させうる内痔核硬化療法剤である.この薬理作用を考慮すると,現在では内痔核に準じた術式が標準治療となっている直腸粘膜脱に対してもALTA硬化療法が非常に適した低侵襲治療法ではないかと考えられた.そこで,十分なインフォームド·コンセントのもと,2005年4月から2006年11月までに直腸粘膜脱症例51例にALTA硬化療法を単独施行した.いずれも重篤な副作用を認めず,ALTA投与後の肛門内圧にも影響を及ぼさなかった.予後的には7例に再発を認め,そのうち3例は再度ALTA投与を施行,4例は症状改善にて経過観察中である.7例の再発症例はALTA投与量不足,投与手技的問題に起因すると思われた.以上より,ALTAは直腸粘膜脱症例にも良い適応と思われた.
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