A case of tricuspid annular calcification

1991 
症例: 76歳, 男性. 身長150cm, 体重45kg. 血圧120/64mmHg, 脈拍90/min. 心臓は心音遠く心雑音を聴取せず. 胸写は肺野の透過性が亢進し, 心陰影に著変なし. 心電図は肺性P波, 完全左脚ブロックと単源性心室性期外収縮をみた. 心エコー図は, 左心不全, 左室後壁肥大, 軽度な僧帽弁閉鎖不全と左房拡大をみたが, 僧帽弁輪石灰化はなかった. 大動脈弁に軽度な石灰化をみた. 三尖弁弁輪部は, 下大静脈の右房開口部近傍の右背方に著明な石灰化をみた. 石灰化像は10×14mm径で心周期に一致する運動をみた. 三尖弁閉鎖不全は認めず. 胸部CTは三尖弁輪部に相当する心基部右側部に石灰化像をみた. 血液は貧血があるも, 血糖, 脂質や肝・腎機能検査値は正常. 梅毒反応は陽性. 副甲状腺ホルモンとカルシトニンは正常. 腰椎骨量や椎体は骨粗鬆症の所見が少なかった. 高齢男性の肺気腫に合併した原因不明の三尖弁輪石灰化の1例であった.
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