Small Advanced Colon Cancer Measuring 1cm in Diameter Report of A Case

1992 
66歳の男性にみられた最大径1cmの深達度ss大腸進行癌を経験した.昭和60年9月S状結腸癌のためS状結腸切除術を施行した.S2P0H0n0でstage IIの絶対治癒切除であった.退院後,再発の兆候なく経過を観察していたが,平成2年1月より血便がみられるようになったので注腸造影を施行したところ,下行結腸に陰影欠損が認められ,大腸ファイバースコープ検査で同部に中心が陥凹した隆起性病変が認められた,生検で大腸癌の診断がつき,手術を行った.S0P0H0N0のstage Iであった.切除標本は1×1cm大の中心が陥凹した円形の隆起性病変で,隆起の立ち上がりは明瞭で,辺縁は健常粘膜に覆われている小型の2型腫瘍であった.病理組織学的所見では癌は固有筋層を浸潤性に貫き,漿膜下層に及んでいる中分化型腺癌でn0,ly0,v1であった.1cm以下の大腸癌は極めて稀でしかもss以下に達している症例は自験例が本邦で5例目であるので,若干の文献的考察を加え報告した.
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