乳腺穿刺吸引細胞診におけるc-erbB-2遺伝子産生蛋白の免疫細胞化学的検討

1996 
手術後病理組織診断の確定した浸潤性乳管癌48例の穿刺吸引細胞診脱色標本を用いてc-erbB-2遺伝子産生蛋白の免疫細胞化学的検索を行い, 乳癌の予後に最も密接に関与するといわれる腋窩リンパ節転移との関係を主に統計学的処理を行い検討した. c-erbB-2遺伝子産生蛋白の免疫染色結果と年齢, 組織型および腫瘍径の間に関連は認められなかったが, 陽性群において腋窩リンパ節転移が有意に多くみられた (x2検定, P<0.001). 以上のことより穿刺吸引細胞診脱色標本を用いたc-erbB-2遺伝子産生蛋白の免疫細胞化学的検索は, 腋窩リンパ節転移と予後を術前に推測するうえで有用であることが示唆された.
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