マグネシウム-ヨウ素系熱化学サイクルにおけるヨウ化水素の接触分解反応―触媒の探索―

1980 
マグネシウム-ヨウ素系熱化学サイクルの水素発生反応であるヨウ化水素の分解を接触的に行なうための第1段階として,ヨウ化水素分解用触媒の探索を行なった。反応は流通法により行ない,ヨウ化水素は本熱化学サイクルにおける水の共存を考慮してヨウ化水素酸として供給した。γ-アルミナを担体とし,種々の遷移金属(化合物)を浸漬担持した触媒を比較した結果,白金族金属(1wt%)を担持したものが良好な活性を,ニッケルおよびモリブデン(10wt%)を担持したものがそれにつづく活性を示した。さらに,白金,パラジウムおよびニッケルと種々の担体(ゼオライト,疎水性担体,活性炭など)から調製された触媒を比較した結果,白金/活性炭および活性炭自身の活性が高いことを見いだした。白金/活性炭(1wt%)は650Kで,活性炭触媒は720Kで触媒1.8gあたり1時間に約0.27molのヨウ化水素をほぼ平衡分解率まで分解することができた。
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