放射光-光電子分光法を用いた溶融Zn-Al系めっき上腐食生成皮膜の構造解析
2007
NaCl 存在下での空気中湿潤暴露によって,溶融Zn-Al系合金めっき上に形成された腐食初期生成皮膜について,SR-PES法とμ-FT-IR法を用いた構造解析を行った.その結果,Alを添加した合金めっき上には最初Zn(OH)2が形成され,腐食進行に伴い,皮膜の主成分がZn-0.2%Al上では塩基性炭酸亜鉛,Zn-55%Al上では塩基性塩化亜鉛にそれぞれ変化した.また,NaCl存在下の湿潤暴露によって,表面から深さ約1 nmまでの表層の構造がAl酸化物からAl塩化物に変化した.
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