ポストカラム蛍光誘導体化高速液体クロマトグラフィーによる血しょう中の免疫こう進活性アシルペプチド(FK565)の定量
1987
免疫こう進作用を有するアシルペプチド,FK565の体内動態を調べるために,HPLCによる血しょう中濃度の定量法を確立した.ラット及びマウス血しょうを6%トリクロロ酢酸で除タンパク後,上澄みを Bond Elut®C18カートリッジで抽出し,FK565を移動相で溶出させた.移動相としてアセトニトリルー20mMリン酸緩衝液,pH2.5(21:79)を用いた.溶出液中のFK565を逆相系C18カラムで分離し,ο-フタルアルデヒドと2-メルヵプトエタノールを蛍光誘導体化試薬とするポストカラム法により誘導体化し蛍光検出した.アセトニトリルによる除タンパク前処理では FK 565 は生体成分と分離しなかったが,C18カートリッジを用いる簡便な前処理により再現性よく定量可能であり,内標準も不要であった.本法における定量限界はラット及びマウス血しょうで,各々50及び20ng/mlであった.
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