A CASE OF AN INFLAMMATORY PSEUDOTUMOR OF THE SPLEEN

2009 
症例は65歳,女性.近医で検診目的に腹部エコーを施行.左上腹部に腫瘤を指摘され当院紹介.精査を行ったところ,脾に38mm大の腫瘤を認めた.画像上,確定診断はつかなかったが,明らかな悪性所見はなく,症状もないことから経過観察となった.1年4カ月の経過で,この腫瘤は約60mmと増大傾向を認め悪性腫瘍が否定できず,脾摘出術を施行した.病理検査の結果は脾原発の炎症性偽腫瘍であった.脾原発の炎症性偽腫瘍は稀な疾患であり,画像所見での確定診断は困難である.基本的に予後良好な良性疾患であり,術前に確定診断がつけば,経過観察が可能な例もでてくると思われる.しかし,最近では炎症性偽腫瘍の疾患概念の中には真の腫瘍性病変も併存しているとの報告もあり,術前に確定診断がつかなかったり,悪性が否定できない場合には診断も兼ねた手術も必要と思われる.
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