ESTABLISHMENT OF A THERAPY FOR XEROSTOMIA INDUCED BY RADIATION THERAPY USING A DNA DEMETHYLATING AGENT
2004
頭頸部癌に対する放射線治療 (RT) は腫瘍の縮小のみならず臓器の機能温存につながる。RTを受けた唾液腺において, 水分泌能を有する腺房細胞は消失するが分泌能を有さない導管細胞は残存する。腺房細胞の水分泌能に関して, 水輸送膜蛋白であるアクアポリン-5 (AQP-5) が重要な役割を担っている。本研究においては, AQP-5の発現を認めないヒト唾液腺導管細胞 (NS-SV-DC) をDNA脱メチル化剤である5-aza-2'-deoxycytidine (5-Aza-CdR) にて処理することにより, AQP-5の発現を獲得することを報告する。NS-SV-DCにおいて発現したAQP-5は機能的に水分泌能を有していた。また遺伝子発現にはAQP-5プロモーター内2ケ所でのCpGアイランドの脱メチル化が重要であることが明らかとなった。よって, 5-Aza-CdR処理により導管細胞に水分泌能を付与しうる可能性が示唆された。
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