A CASE OF ANICTERIC EARLY BILE DUCT CARCINOMA PRESENTED WITH CHOLECYSTITIS
2003
症例は73歳の女性.右季肋部痛を主訴に近医に入院した.血液検査上,白血球増多と肝機能異常を認めた.またCTで胆嚢の腫大を認めたため,胆嚢炎の診断にて経皮経肝胆嚢ドレナージを施行.ドレナージチューブからの造影にて胆管・胆嚢管合流部に陰影欠損を示したため当院紹介となった.胆管腫瘍を疑い,胆嚢摘出術,肝外胆管切除術およびRoux-Y再建による肝管空腸吻合術を施行した.腫瘍は9×7 mmと7×7 mm大の2病変で,病理組織学的にはどちらも管状腺癌高分化型で,深達度はmであった.術後経過は特に問題なく退院となり,現在外来通院中である.無黄疸で診断された早期胆管癌の報告は少なく,文献的考察を加え報告する.
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