PER ANUS INSERTION OF AN ILEUS TUBE CAUSING PERFORATION OF THE LARGE INTESTINE-REPORT OF TWO CASES-
2001
大腸癌による大腸イレウス11例に対して経肛門的にイレウス管を挿入後, 2例(18%)に穿孔をきたしたので報告する.症例1は74歳男性.直腸S状部の癌による大腸イレウスの診断で経肛門的にイレウス管を挿入した.翌日に腹膜刺激症状が出現したため手術を施行した.手術所見では直腸S状部に左尿管に浸潤する癌を認め,その2.5cm口側が穿孔していたため,ハルトマン手術を施行した.症例2は56歳男性.直腸S状部の全周性の3型の直腸癌に対して経肛門的イレウス管を挿入した.翌日より発熱が出現,挿入6日目に腹膜刺激症状が出現したため手術を施行した.手術所見では,直腸S状部に直腸癌を認め,その口側の腫瘍縁が穿孔していたためハルトマン手術を施行した.いずれの症例も,経肛門的イレウス管挿入が大腸穿孔の誘因と考えられた.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
3
References
3
Citations
NaN
KQI