A Case of Small-intestine Perforation Due to Dialysis-Related Amyloidosis

2011 
長期透析患者の透析アミロイドーシスによる小腸穿孔のまれな1例を経験した.症例は79歳の女性で,17年間の血液透析歴がある.透析導入後,右手根幹症候群手術2回,S状結腸憩室出血手術を受け,狭心症,急性心不全,肺結核の治療を受けていた.外傷歴のない右大腿骨頸部骨折にて入院し,手術を受けた.術直後より腹痛と下痢を認め,術後2日目に腹痛が増強した.CT上,腹腔内の遊離ガス像と腹水貯留を認め緊急手術を施行した.小腸に穿孔部を2か所認めたため切除吻合を行った.病理学的に穿孔部周囲の粘膜下層の小血管壁にアミロイドの沈着を認めた.術後,創感染,深在性真菌症,難治性下痢,急性心不全を発症したが保存的治療で改善し,緊急術後78日目に軽快退院した.
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