臨床症候からみた抗 NMDA 受容体脳炎の病態

2009 
抗NMDA 受容体脳炎は,主に卵巣奇形腫に関連して発症する若年女性に好発する急性脳炎であり,NMDA 受容体の細胞外成分に対する抗体を介して発症する.症候学的見地から,本抗体はNMDA 受容体を抑制することによって神経症状が出現すると推測してきた.しかし,本抗体存在下で細胞培養するとNMDA 受容体の数やクラスター形成が可逆的に減少することから,本抗体はシナプス後膜樹状突起におけるNMDA 受容体のクラスター形成を抑制し,NMDA 受容体機能を低下させると推測する.
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