An autopsy case of diabetic hemodialysis patient with ischemic change in the basal ganglia associated with hyperglycemic coma

2007 
55歳, 男性. 透析歴1年3か月. 糖尿病性腎症のために当院外来にて血液透析施行していた. インスリンを打たずに飲酒を続けた後, 突然意識障害をきたし当院搬送. 受診時血糖1,086mg/dL, 脳CTにて異常所見を認めなかったことから, 高血糖昏睡の診断にて直ちにインスリンと補液による加療を開始したが, 意識状態は回復しなかった. 入院翌日の脳MRIでは異常所見は認めなかったが, 1か月半後の再検ではT1強調画像で両側基底核に高信号が出現し, また脳全体の萎縮がみられた. 第79病日に死亡. 剖検の結果, 大脳基底核に慢性変化を伴う虚血性変化を認め, さらに大脳全体にも微小な虚血性変化巣が多数みられた. 高血糖を伴い不随意運動を呈する患者の中には脳MRIで基底核にT1強調画像での高信号がみられる症例があるが, 通常は, 意識障害は伴わず, 急性一過性で予後良好である. 本例では, 高血糖に加え, 飲酒, 腎性貧血や血液透析などの関与により重篤な経過を辿ったと考えられた.
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