抗PD-1/抗PD-L1抗体薬の基礎と臨床
2017
がん免疫療法のなかで,臨床開発に成功し世界的な注目を集めているのが,免疫チェックポイント阻害剤である.本剤は,T細胞に抑制のシグナルを入れる受容体である免疫チェックポイント分子を抗体でブロックして,抗原提示細胞や腫瘍細胞に発現するリガンドからの免疫抑制のシグナルが入らないようにしてT細胞の活性化を持続させて,癌を攻撃させるものである.2014年以降,抗PD-1抗体が進行悪性黒色腫のみならず,非小細胞肺がん,腎細胞がん,Hodgkinリンパ腫,頭頸部癌で国内承認を得ており,続いて,抗PD-L1抗体療法の臨床開発が積極的に進められている.
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