Effect of Fasting on the Adipose Tissue Weight in Chicks, with Reference to Changes in Triglyceride Synthesis and Fatty Acid Oxidation

1994 
絶食による鶏の体脂肪減少の機構を調べる目的で,絶食処理鶏の腹腔内脂肪組織を用いて,[1-14C]酢酸あるいは[1-14C]パルミチン酸のトリグリーセリドへの取込みおよびCO2への酸化を,in vivoおよびin vitroにおいて検討した.3週齢の白色レグホーン雄雛を用い,2日間の絶食を行なった.絶食により,[1-14C]酢酸の総脂肪酸への取込み並びに[1-14C]パルミチン酸のトリグリセリドへの取込みは,対照区に対して,おのおのin vivo実験では86%並びに93%の,in vitro実験では90%並びに88%の減少を示した.これらの結果は,絶食によりde novoのトリグリセリド合成が抑制されることを示唆している.また,in vitroにおいて,[1-14C]酢酸のCO2への酸化は,絶食により77%減少したが,[1-14C]パルミチン酸の酸化は4.1倍に増加した.これらの結果は,絶食により脂肪酸のCO2への酸化分解,即ち脂肪酸のβ-酸化が促進されることを示唆している.以上の結果に基づき,絶食による,腹腔内脂肪総織における,トリグリセリドの減少機構について考察した.
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