A case report of asymptomatic giant benign mediastinal teratoma presenting increased CA19-9

1993 
長期間無症状で経過し, 検診で偶然発見された縦隔良性奇形腫を経験したので報告する.症例は31歳の女性で, 12歳時学校検診で, 左肺門部異常陰影を指摘されたことがある.入院時症状はなく, 血清CA19-9が高値を呈し, 胸部X線像で左中下肺野の約2/3を占める腫瘤陰影を認めた.胸部CTなどから縦隔奇形腫と判断し, 左後側方第VI肋間開胸にて左横隔神経を一部含む腫瘤をenblockに摘出した.腫瘤摘出後横隔膜縫縮術を加え, 横隔膜挙上の防止を計った.摘出した腫瘍組織の大きさは17×7×10cmであった.病理組織学的検索により巨大な嚢胞性成熟奇形腫で三胚葉の組織要素を含み, 腺腫様の増殖を示す副腎皮質の存在する腫瘍であった.術後血清CA19-9が正常範囲に戻り, しかも縦隔奇形腫において三胚葉成分中副腎皮質腺腫組織を含む症例の報告は余りなく, 興味深い症例と考えられた.
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