Clinical analysis of postoperative hyperbilirubinemia following resection of esophageal cancer.
1988
胸部食道癌切除158例中96例 (60.8%) に術後の高ビリルビン血症が発生した. 手術時間の長い例 (8時間以上: 未満=68.8%: 48.6%, p<0.05), 術中出血量が多い例 (1,000ml以上: 未満=72.2%: 49.4%, p<0.01) でそれぞれ有意に (κ2検定) 発生率が高かった. 本症は術後早期に発症し総ビリルビン中の直接ビリルビンの占める割合が50%に近い型と, 術後1週間前後に発症し直接ビリルビンの優位な型に分けられ, 前者は術中の輸血や血腫の吸収によるビリルビンの過剰負荷に起因し, 後者はSchmidらの提唱するbenign postoperative intrahepatic cholestasisの範ちゅうに入るものと思われる.
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