THREE CASES OF ACUTE EMPHYSEMATOUS CHOLECYSTITIS

2004 
症例1は74歳,女性.腹部単純X線および腹部CTにて胆嚢内と肝内胆管にガス像を認め,肝内胆管炎を伴う急性気腫性胆嚢炎と診断し緊急手術を施行した.総胆管および胆嚢内には結石を認めず,胆汁培養にてclostridium属が検出された.症例2は71歳,男性.腹部単純X線にてイレウス像を呈し入院.腹部CTにて急性気腫性胆嚢炎と診断し,外科的治療を強く勧めたが,抗生剤による保存的治療にて著明に症状が改善し,保存的治療のみで急性期を離脱した.症例3は65歳,男性.腹部CTにて胆嚢内ガスと腹腔内に少量のfree airを認め,急性気腫性胆嚢炎および腹膜炎と診断し,緊急手術を施行した.総胆管および胆嚢内には結石を認めず,胆汁および血液培養にてclostridium属が検出された.急性気腫性胆嚢炎を3例経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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