CPITN (Community Periodontal Index of Treatment Needs) による歯周疾患の疫学調査

1984 
歯局疾患の有病率とその重症度, 及び歯周治療の必要性を調べる目的で, 新しい指数であるCPITNを用いて, 都内の銀行員822人を対象に検診を行なった。このうち第1回目に受診した132人 (男性75人, 女性57人) について, 3つの年齢層別グループ (20~29歳, 30~44歳, 45~64歳) に分けて分析を試みた。健康な歯周組織を呈した人は全体の約7%で, 他の93%は様々な程度の歯周疾患に罹患していて, 何らかの歯周治療の必要性が認められた。年齢層別にみると, 歯肉出血や歯肉縁上及び縁下歯石のみられるものは, 20~29歳で66.6%, 30~44歳で51.1%, 45~64歳で40.0%であり, 中等度のポケットを有するものは, 20~29歳で28.1%, 30~44歳で26.7%, 45~64歳で36.7%であり, 進行した歯周炎は, 20~29歳で1.8%, 30~44歳で11.1%, 45~64歳で16.7%と増加していた。
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