Influence by Coating Blade on Coating Machine Operation

2006 
コーターマシンの高速化に伴いブレードによる塗工は最も一般的な塗工方式とされてきている。塗工ブレードは常に原紙とカラーに接触している装置であることから,最終的な塗工紙の品質とマシンの操業性を左右する重要な役割を果たしている。したがって塗工ブレードのセッティング条件や材質,またはブレードのデザインの最適化は,高品質の塗工紙を抄造するための極めて重要なファクターと言える。耐摩耗性に優れた塗工ブレードを採用することにより,ブレード刃先のセッティングを長時間同じ状態で維持できるため,操業を安定化させ品質が優れた塗工紙の生産に大いに寄与することは既に周知の事実である。本稿ではBTGの20年以上にわたる塗工ブレードの経験と知識から,ブレード塗工の基本であるベント―スティッフ(ベベル)の関係を明らかにし,スティッフ操業における塗工ブレード刃先の状態とブレード下で起きている現象を明確化するとともに,操業や品質に影響を与えるブレード材質,デザイン,セッティング条件などについて述べる。
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