Present status of cervical cancer screening based on The Bethesda System (TBS) in Osaka Prefecture with special reference to guideline management of ASC-US and detection of high-risk HPV-DNA

2010 
目的 : ベセスダシステム導入後における大阪府における子宮頸がん検診の実態と運用上の問題点を検討する.方法 : 大阪府下 18 市町村に, ベセスダシステムと HPV に関するアンケート調査を行った. また, 2007 年 4 月∼2009 年 8 月に当センターを受診した頸部精検患者のべ 1176 例を対象に, 細胞診, HPV-DNA 検査, コルポ下生検組織診を施行し, high-risk HPV 感染の有無, 子宮頸部上皮内病変 (CIN) 検出率, 転帰を検討した.成績 : 市町村子宮がん検診担当者は, ベセスダシステムと HPV についての知識はおおむねあると判断できた. また, 不良標本が出た場合の再検査費用は実施医療機関が負担すべきと考えていること, 意義不明異型扁平上皮細胞 (ASC-US) 判定に対して HPV 検査を実施できる近隣施設を把握していないこと, 高度扁平上皮内病変 (HSIL) が中等度異形成から上皮内癌までを含むことに対してよい判定区分とは考えていないことが判明した. 当センターにおける全症例での HPV 陽性率は 38%で, ASC-US かつ HPV 陽性例の 83% (11/15) に CIN-1 以上の病変が検出された. ASC-US 42 例中 CIN が検出された 24 例の長期追跡では, HPV 陽性例の 73%で病変が存続・進行, HPV 陰性の 77%で病変は消退した.結論 : ベセスダシステムの概念や ASC-US の取扱いについて一層の周知徹底が必要であること, ASC-US 例に対する生検の要否や追跡管理に high-risk HPV 検査が有用であることが示唆された.
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