Photochemical Addition of Hydrogen Chloride and Hydrogen Bromide to 1-Dodecene

1969 
1-ドデセンに対する塩化水素と臭化水素の光付加反応を種々の溶媒中で行ない,その生成物組成と収率におよぼナ反応条件の効果を研究した。1-ドデセン自体やシクロヘキサンのような非極性溶媒中では, 塩化水素の光付加は非常に遅く, その付加生成物の組成は70%がマルコウニコフの規則にしたがう生成物(塩化2-ドデシル),30%がマルコウニコフの規則に反する生成物(塩化1-ドデシル)である。これに対し,クロロホルムやイソプロピルアルコールのような極性溶媒中では光誘発反応も暗所反応もともに主生成物として塩化2-ドデシルを与える。極性溶媒中と非極性溶媒中での光付加反応の収率の比は5~10である。また,極性溶媒中の光付加と暗所付加の収率の比は2~3である。一方,1-ドデセンへの臭化水素の光付加では,生成物の95%が臭化1-ドデシルで,4%が臭化2-ドデシルである。これらの反応はラジカル的とイオン的の両径路を含むと思われ,その機構について考察する。
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