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胃stromal tumorの1 例

1999 
従来, 平滑筋性腫瘍と考えられていた消化管壁原発非上皮性腫瘍の多くは, 免疫組織化学的および電子顕微鏡学的検索によっても, 平滑筋性腫瘍である根拠が得られないものが多く, 最近はgastroin-testinal stromal tumor (以下, GISTと略記) と称されることが多い. 我々は胃平滑筋性腫瘍を疑った手術症例で, 光学顕微鏡所見のみでは確定診断に至らず, 免疫組織化学的および電子顕微鏡的検索によりGISTの診断を得た1例を経験した. 免疫組織化学的には筋系, 神経系マーカーともに陰性で, vimentin, CD34染色陽性であり, 電子顕微鏡的には, 平滑筋, 神経, ならびに線維芽細胞への明らかな分化像は認められなかった. 今後, 免疫組織化学, 電子顕微鏡など詳細な検索がさらに普及することにともない, GISTと診断することが多くなると考えられる. しかし, GISTの明確な予後因子は確立されておらず, 良悪性の判定は難しいとされているので, 今後の症例の蓄積と長期のfollow upが必要である.
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