オンデマンド型脳深部刺激(DBS)装置の開発

2013 
脳深部刺激療法(DBS)は脳内神経回路の一部を脳内植込み電極と体内埋設型刺激デバイスを用いて刺激し,ヒトの脳機能異常を直接に制御するものである.不随意運動や難治性疼痛など,いろいろな脳機能異常の治療に用いられている.著者らはある一定の動作・姿勢に関連して誘発される不随意運動(振戦や書痙など)を対象として動作・姿勢を反映する生体シグナルを検出し,それに応じてDBS のON/OFF をすることができる小型で携帯可能なオンデマンド型DBS 装置を開発した.このオンデマンド型DBS 装置は生体シグナルとDBS との間にクローズド・ループを形成する.これは人工神経回路とのハイブリッド化とみなすこともできる.したがって,本来の脳内神経回路に再学習を促すと考えられるので,慎重な検討を重ねながら開発を進めなければならない.
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