Plaque Control Improvement with Sonic Toothbrush under Dental Hygienist Instruction

2006 
本研究は,歯科衛生士による音波歯ブラシの使用法に対する口腔衛生指導の有効性について評価することを目的とした。被験者は住友商事 (株) および関連会社社員で,電動歯ブラシ,音波歯ブラシ等の使用方法について歯科の専門家による指導を受けたことのないボランティア24名 (男性12名,女性12名) を対象とした。歯科衛生士による口腔衛生指導を行う試験群,口腔衛生指導を行わない対照群に分け,音波歯ブラシ使用開始時および1週間後の口腔清掃時間とO’LearyのPlaque Control Record (PCR) の比較を行った。口腔清掃時間については試験群が対照群と比較し1週間後の清掃時間が長くなった。PCR値については試験群の指導前PCR値44.1%に対し,指導後1週間後では27.5%となり有意な改善が見られた (P<0.01) 。対照群のPCR値は音波歯ブラシ使用開始時の46.2%から使用1週間後では40.8%であり,有意差は見られなかった。また,各歯面別 (近心,遠心,頬側,舌側) では,試験群の近心が18.8% (指導前65.8%→指導後47.0%) ,遠心が24.9% (指導前61.7%→指導後36.8%) と指導前と指導後ではPCR値が有意に改善された。歯垢除去効果が高いとされている音波歯ブラシで,より効果的なプラークコントロールを行うには歯科衛生士による専門的な口腔清掃指導が不可欠であることが示された。
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