A CASE OF ENTEROCOLIC INTUSSUSCEPTION CAUSING PENETRATION TO THE INVAGINATED INTESTINE
2001
回腸-結腸型腸重積症を呈した重積内腸管に単純性小腸潰瘍が存在し,穿通・瘻孔を形成したため腸閉塞の腸管内減圧が得られ,閉塞症状の改善をきたしたと推察される1例を経験した.症例は59歳女性で,腹痛,食思低下の初発症状より約1カ月間自宅にて放置され,嘔吐,全身浮腫,意識レベルの低下をきたし当院へ搬送された.全身管理のもと諸検査施行し成人腸重積症の診断下に外科的手術を行った.術後摘出標本所見,病理組織学的所見および臨床経過より単純性小腸潰瘍および瘻孔の存在する腸重積症と診断した.腸重積症と小腸潰瘍との合併例,また腸重積腸管内での穿通,瘻孔形成をきたした報告例はわれわれの検索しえた限りではなく,極めて稀な症例と思われるので報告した.
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