Radiographic and morphological investigation of cervical vertebrae in wobbling foals.

1996 
若齢馬にみられる腰痿に対する的確な生前診断法を確立することを目的としてX線学的および形態学的な検討を行った。1)腰痿馬19頭のうち頸部X線写真において異常が認められたものは17頭で、そのうち頸髄白質における重度の病変がX線写真における異常とほぼ一致して認められたものは12頭(71%)であった。これより、腰痿馬に対して脊髄造影法を含めた頸部X線検査を行うことはきわめて重要かつ有効であることが示された。2)腰痿馬の頸椎の形態学的特徴を把握するために13ヵ月齢以上の腰痿馬28頭と対照馬19頭の頸椎に関して判別分析を行った結果、第3~第7頸椎において腰痿馬と対照馬を高い確率で判別することができた。3)腰痿馬12頭の頸中央部屈曲位のX線写真を用いて脊髄造影写真および単純X線写真における脊髄の狭窄率を定義し、頸髄の病理組織学的所見と比較した結果、脊髄造影写真の狭窄率40%以上を異常値とした場合、対象馬12頭のうち10頭(83%)において、狭窄率の正常・異常と病理組織学的検査の結果とが一致した。また、単純X線写真の狭窄率40%以上を異常値とした場合、対象馬12頭のうち9頭(75%)において、狭窄率の正常・異常と病理組織学的検査の結果とが一致した。
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