A CLINICOPATHOLOGICAL STUDY OF 36 CASES OF GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR

2008 
36例のgastrointestinal stromal tumorを臨床病理学的・免疫組織化学的に再検討した.発生部位は胃22例,十二指腸・小腸11例,直腸3例であった.組織学的には3例で上皮様成分が混在していた.免疫染色では全例でc-kit陽性だったが,1例では発現が弱く限局性であった.超低リスク(VL)群9例,低リスク(L)群10例,中リスク(I)群9例,高リスク(H)群8例に分類され,VL群/L群に転移はみられなかったが,I群/H群のうち10例に再発・転移を認めた.無再発生存率は,I群/H群はVL群/L群に比し,また,十二指腸・小腸・直腸原発例は胃原発例に比し,有意に不良であった.メチル酸イマチニブを投与された5例のうち4例は部分寛解が得られたが,c-kit発現が限局性だった残りの1例は効果が認められず死亡した.I群/H群,および,c-kit発現に乏しい例の予後改善が課題である.
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