A CASE OF PRIMARY GASTRIC CHORIOCARCINOMA WITH GYNECOMASTIA

2004 
症例は54歳,男性. 2001年9月頃から心窩部痛と胸やけが出現したため近医受診し,上部消化管内視鏡にて胃前庭部に腫瘍性病変を認めたため当院紹介受診した.身体所見上女性化乳房症を認め,血液検査ではHCG13,400と高値であった.上部消化管造影,上部消化管内視鏡にて胃前庭部大彎側後壁よりに大きな潰瘍を伴う腫瘍を認めた.腹部CTでは,膵頭部,十二指腸,横行結腸との直接浸潤,多発リンパ節転移,多発肝転移の所見であった.生検標本の病理組織検査にて胃原発絨毛癌と診断された.根治手術は不可能であったためTS-1を用いた化学療法を行ったが,肝転移は急速に増大し, 2002年1月5日死亡した.絨毛癌は,高HCG血症により女性化乳房症を呈することがある.予後は非常に悪く,発見時すでに治癒切除が不可能のことがある.原因不明の女性化乳房症では, HCG産生腫瘍を鑑別する必要があると考えられた.
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