照射後試験用X線CT検査装置の開発; 「常陽」使用済炉心燃料集合体を用いたホット試験

1999 
照射後試験用X線CT検査装置(以下X線CT装置)は、非破壊で照射燃料集合体のバンドルの状態(ラッパ管との相互作用)を調べ健全性確認や燃料寿命評価に反映するため、照射燃料集合体試験室増設施設(以下FMF増設施設)に導入した装置である。本報告書では、「常陽」照射済炉心燃料集合体(PFD512)を用いた撮像試験によるX線CT装置の開発課題として残されていたgamma線の影響と装置性能確認結果について述べる。(1)PFD512(集合体平均燃焼度58,600MWd/t)のCT像及びスキャノグラム像から、集合体内燃料ピン配列は整然とし、燃料ペレットには中心空孔や亀裂も鮮明に確認できることが明らかになった。このことから燃料からのgamma線の影響は、ほとんど無いことを確認した。(2)「常陽」炉心燃料集合体を通常スキャンモードで撮像する場合の装置性能をASTMに準じ評価した結果、二点間寸法測定精度はpm0.33mmであることを確認した。
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