最新の前立腺生検法—生検方法・診断精度

2008 
前立腺生検は癌の有無の診断のみならず,癌の悪性度,病期に関する精度の高い情報を得るための検査法である.限局性前立腺癌に対する多くの治療オプション(前立腺全摘,放射線外照射,小線源治療,無治療経過観察,内分泌治療,高密度焦点式超音波など)の適応は,生検により得られる情報を主として決定される.前立腺生検は限局性前立腺癌のマネジメントの要である.前立腺生検の適応はおもに前立腺特異抗原(PSA)により決定される.現在,世界的に広く行われている標準的な前立腺生検法は,経直腸超音波ガイド下に,直腸より10〜12カ所の組織を18 G針で採取する方法である.しかし,この方法でも無視できないレベルの癌が見逃されていること,悪性度の予測が十分でないことが報告されている.そのため,現在でも世界中で多くの臨床家が理想的な前立腺生検法を模索しつづけている.
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