Relationship between ripening temperature and accumulative temperature in 'Le Lectier' pears treated with ethylene.

2010 
セイヨウナシ‘ル・レクチェ’(Pyrus communis L. cv. Le Lectier)は樹上では適食状態にならず、収穫後に数週間から 数ヶ月の追熟を必要とする(古田・浅野、1991)。生産現場に おける一般的な追熟方法は収穫後に外気温で追熟させる自然追 熟である。しかし、自然追熟法では果実の熟度にばらつきがあ り、計画的な出荷・販売が難しい。そのような背景をふまえ、 古田ら(1991)は熟度のばらつきを抑える低温処理追熟法を提 案した。この追熟法は追熟制御技術でもあり、生産現場で実用 化されている。‘ル・レクチェ’果実の成熟生理と追熟につい ては古田(2000)および児島(2008)によってまとめられてい る。 ‘ル・レクチェ’果実の適食期の推定には積算温度が有効で ある。自然追熟または低温処理追熟法で追熟させた果実は約 570°C日または約 390°C日で適食期を迎える(新潟県、2006)。 しかし、‘ル・レクチェ’の果実特性と積算温度との関係に関 する詳細な報告は少なく、積算温度を基準とした果皮色、果肉 硬度および可溶性固形物濃度の経時的な変化は明らかにされて いない。 本研究は、エチレン処理した‘ル・レクチェ’果実を 10°C、 15°Cまたは 20°Cで追熟させ、追熟日数または積算温度を基準 とした果実特性(生重量、果皮色、果肉硬度、可溶性固形物濃 度および適食果率)の経時的変化を示した。さらに、得られた 結果をもとに追熟温度と積算温度との関係について考察した。
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