Synthesis of six-coordination proximal base conjugation iron (III) porphyrin complexes and evaluation as a superoxide sensor

2008 
軸配位子が中心金属近傍に必ず存在することで,軸配位子を添加した系よりもエントロピー的に有利に働くと考えられる新規分子内軸塩基ポルフィリンを設計し,活性酸素検出用電極触媒に応用した.ポルフィリン環にイミダゾール軸配位子を直接結合させた新規分子内軸塩基ポルフィリンである鉄(III)5,15-ビス[5-(8-N-イミダゾリル-1-イル)オクタンアミド-2-チエニル]-10,20-ジ(3-チエニル)ポルフィリン(Fe(5-8CIm2T)23T2Por)を合成した.電解重合法により,電極上に高分子膜を形成させ,安定度が高い 6 配位構造を可能とした活性酸素センサーを作製した.作製した修飾電極の in vitro における機能評価として,キサンチン(XAN)/キサンチンオキシダーゼ(XOD)系によりスーパーオキシドアニオンラジカル(O2−•)を発生させると,クロノアンペロメトリー(CA)における残余電流からの電流値の上昇が得られた.本センサーを用いた O2−• の電気化学的応答は,センサーの作用極に一定電圧を印加することにより,O2−• の触媒酸化電流として観測された.さらに XOD 活性から算出した O2−• 濃度と電流増加量の間に一次の相関が確認されたことから,O2−• を定量的に検出できることが示された.安定な 6 配位構造を有することで,O2−• の自己不均化反応から派生する,過酸化水素などの妨害物質の影響も回避することが明らかとなった.
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