A CASE OF HETEROCHRONOUSLY OCCURRED BILATERAL INGUINAL LYMPH NODE METASTASES OF UNKNOWN ORIGIN

2002 
異時性に発生した原発不明両側鼠径部リンパ節転移癌の1例を経験したので報告する.症例は70歳,女性.右鼠径部の鶏卵大の腫瘤を主訴に来院.超音波, CT,吸引細胞診にて鼠径部リンパ節転移性扁平上皮癌と診断され入院.消化器系,泌尿・生殖器系,皮膚・外陰部などの検索を行ったが原発巣は不明であった.術前化学療法(CDDP+5-FU)にて縮小し,その後摘出手術を行った.術後右鼠径部に放射線照射(総線量60Gy)を行い,その後精査を続けるも再発や原発巣の出現を認めなかったが,右側摘出から約3年3ヵ月後,対側の左鼠径部にうずら卵大の腫瘤を触知し,超音波, CT,吸引細胞診にて鼠径部リンパ節転移性扁平上皮癌と診断された.右側初発時と同様に全身の検索を行ったが,原発巣は不明であった.速やかに摘出手術を行い,術後左鼠径部に放射線照射(総線量50Gy)を行った.左側摘出から約2年5ヵ月が経過したが,原発巣の出現や,再発を認めていない.
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