A CASE OF DIAPHRAGMATIC RUPTURE DUE TO BLUNT TRAUMA WITH GASTRIC VOLVULUS AND GASTRIC CANCER

2002 
症例は65歳,男性で, 35歳時交通外傷に伴う横隔膜損傷を認めたが,無症状のため放置されていた.今回検診で胃の異常を指摘され,精査にて胃癌を認めたため,当科紹介となった.来院後精密検査にて,左横隔膜の挙上に伴い短軸性胃軸捻転を認め,胃角部にType O-IIc+IIIを認め手術を施行した.開腹すると左横隔膜の腱中心で約10×8cmにわたり横隔膜が大きく欠損し,欠損孔から胸腔内に胃が短軸性に180度捻転,脱出をおこしていた.幽門側胃切除後, 2号絹糸で破裂部を垂直マットレスにて閉鎖した.胃癌は,低分化型腺癌で, pT2 (mp), N0, M0, stage IBであった.外傷性横隔膜破裂は,緊急手術を要することが多いが,本症例は30年間胃の脱出が横隔膜の代用となり,さらに胃癌を合併したという極めて稀な病態を呈した症例であり,ここに報告した.
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