A hemodialysis patient who developed rupture of pseudoaneurysm in an artificial blood vessel of the abdominal aorta and right femoral circumflex pseudoaneurysm

2009 
症例は67歳,男性.既往歴として,閉塞性動脈硬化症に対して2003年6月に,Aorto-bifemoral bypassを受けた.また腹部大動脈人工血管に仮性動脈瘤を生じ,人工血管置換術,ステントグラフト挿入術を受けていた.その後腎機能低下のため2006年3月に,血液透析が開始となった.2006年11月20日右大腿部の疼痛および腫脹を認めたため当科に入院した.CTにて右大腿部の血腫,血管造影にて右大腿回旋動脈瘤破裂によると思われる出血点が2箇所にみられたため同部位に塞栓術を施行された.第37病日には,人工血管仮性動脈瘤破裂をきたしたが,破裂部の閉鎖術に成功した.透析患者は,動脈硬化性疾患の発症のリスクが高く,透析患者が下肢痛や腫脹を認めた場合には,本症例のような下肢動脈瘤破裂も鑑別疾患の1つとして考慮すべきであると考えられた.
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