Clinical studies on an outbreak of hepatitis A in a junior high school.

1979 
昭和53年春,大垣市近郊の神戸町の中学生を中心に106名の急性肝炎が発生した.大垣市民病院の入院患者のうち,9名の糞便からA型肝炎ウイルスが検出され,A型肝炎と診断され,50名が入院,56名が外来で治療をうけた.診断面を中心に検討するため,初診後数日間の自,他覚症状,血液検査成績を,黄疸群,亜黄疸群,無黄疸群に分けて検討した.自覚症状として発熱,全身倦怠,食思不振がかなり高率にまた,悪心,嘔吐,腹痛もみられた.肝腫大は72%にみられ,何れも黄疸群に著明であった.白血球減少は67%にみられ,19%に異型リンパ球がみられた.TTT, IgMの上昇は61, 71%の高率にみられALP, LAP,γ-GTPは,それぞれ75%, 100%, 87%にみられた.S-GPTの著増した群にγ-GTPの上昇が多くみられた.S-GPTは急激に高値を呈したが,1,000U以上のものは黄疸例に多くみられた.血中アンモニアは全例が上昇しHPT, TTの異常は黄疸例に多くみられた.
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