A CASE OF ACUTE APPENDICITIS WITH DUODENAL STENOSIS ACCOMPANIED BY INTESTINAL MALROTATION
2010
症例は78歳,男性.腹痛,発熱を主訴に前医受診.保存的治療にて経過みるも改善せず当院紹介受診.腹部CTにて虫垂炎穿孔による虫垂周囲膿瘍と回盲部が十二指腸下行脚の腹側に位置する腸回転異常症が疑われた.炎症所見が軽度でありあることから保存的治療を開始したが,炎症所見の増悪とともに上部消化管造影所見で十二指腸の通過障害が出現してきたため,入院後3日目に手術を施行した.急性虫垂炎と周囲膿瘍の炎症波及による十二指腸の狭窄が強かったため,虫垂切除術,膿瘍ドレナージおよびに十二指腸空腸側々吻合術を施行した.腸回転異常を伴った急性虫垂炎では,腸管の位置異常から炎症の波及により十二指腸狭窄を起こす可能性もあり,注意深い画像の読影と適切な手術適応の判断が必要であると考えられた.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
8
References
0
Citations
NaN
KQI