歯周病原性細菌に対する血清抗体価測定のための酵素免疫測定法 (ELISA) の検討

1984 
歯周病原性菌に対する血清抗体価測定のため, 酵素免疫測定法 (ELISA) を応用して日常的な臨床検査のシステムを確立することを研究目的とした。Voller ら記載の方法を基準として, 抗原抗体反応の各種条件, 標準曲線の処理方法, ならびに用いる抗原成分について検討を加えた。標準血清の段階希釈を用いて作製した標準曲線は, log-logit 変換して直線に回帰でき, 広い範囲で抗体含有量を定量することが可能となった。歯周病原性菌の菌体から, 超音波抽出される成分, および, その残渣を界面活性剤で抽出した成分を抗原として, 各種歯周病患者血清の抗体価を測定した。いくつかの被検血清は両抗原に対し顕著に異なる抗体価を示し, 用いる抗原は超音波抽出抗原だけではELISAの応用に適さないことが示唆された。
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