≪心房細動の治療はどうすべきか≫ CKD を有する心房細動の治療

2012 
心房細動と慢性腎臓病(CKD)は,ともに高齢者・高血圧をリスク因子とする頻度の高い疾患であり,双方を合併した患者に日常診療でしばしば遭遇する.CKD 患者には心房細動が発症しやすく,心房細動患者は CKD を発症しやすいことが報告され,この 2 つの疾患は単に共存するのみならず,相互に影響していることが示唆されている.CKD は心房細動患者の血栓塞栓症のリスク因子であることも示されており,CKD を合併した心房細動患者はハイリスクであることを十分に理解したうえで,診療にあたる必要がある.CKD と心房細動の関連の機序についてはわかっていない点が多く,今後の研究が期待されるが,炎症や酸化ストレスなどが共通の背景として関わっている可能性も考えられている.
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