Endoscopic ultrasonography used to evaluate indcations for limited gastrectomy in early gastric carcinoma.
1990
早期胃癌に対する縮小手術の適応を知る目的でリンパ節転移状況について臨床病理学的に検討するとともに超音波内視鏡による深達度診断を行なった.R0-1の縮小手術の適応症例の条件は粘膜内癌で2cm以下のI型, IIa型.1cm以下の粘膜雛壁集中のないIIc型である.適応条件となる早期胃癌の超音波内視鏡診断は2cm以下のm胃癌において85.7%の正診率であった.しかしながら5ul (-) 陥凹型m胃癌は100%の正診率であった.2cm以下のsm胃癌は80%と比較的良好な診断率であったが, 2cm以下ul (-) sm胃癌はul (-) m胃癌に比較して正診率は低値であった.2cm以上のm, sm隆起型の診断は困難であった.以上より縮小手術の適応症例の選択において超音波内視鏡検査は有用であり, 今後, 大いに期待できる診断法である.
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