Thermal decomposition characteristics of cumene hydroperoxide

1995 
液体有機過酸化物の一種であるクメンヒドロペルオキシド (CHP) の熱分解特性に関する検討を行うため, 熱分析, 断熱貯蔵試験及び等温貯蔵試験を行ない, 分解反応時の熱的挙動について実験的に検討した.また反応試料の分析により, 分解機構の考察を行った.これらの結果から, CHPの分解は濃度により反応機構が異なり, 濃度の高いものはCHPの熱分解反応だけでなく, これによって生ずる酸の影響により酸分解反応も並行して生じることが明らかとなった.また密閉型容器を用いた等温貯蔵試験により分解ガスの発生圧力を測定したところ, 温度上昇が見られない領域においても圧力増加がみられ, 分解反応が進行していることが認められた.これよりCHPの熱分解に関しては, 試料温度だけでなく発生圧力も考慮した危険性評価が必要であることが明らかとなった.
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