A Retroperitoneal Schwannoma Arising from the Retroperitoneal Lateral Lymph Node Area

2011 
症例は65歳の男性で,胸痛を主訴に他院を受診し,腹部CTで左仙腸関節部前面に直径5cm大の嚢胞性腫瘤を指摘され,精査加療目的で2008年9月に当院紹介となった.腹部CTで壁肥厚と内部に石灰化を伴った境界明瞭な腫瘍を認めた.腹部造影MRIではT1強調画像で辺縁部のみの濃染を認め嚢胞変性を伴った神経鞘腫を疑った.同11月に腫瘍切除術を実施し良性神経鞘腫の診断に至った.16か月が経過した現在,合併症なく順調に経過している.神経鞘腫は末梢神経のSchwann鞘から発生し,頭頸部や四肢に好発する良性腫瘍である.欧米では骨盤内後腹膜に発症する頻度は約1%とされており,本邦の報告例の中で大腸癌取扱い規約に沿う側方リンパ節領域の発症は自験例を含め11例であった.今回,我々は側方リンパ節領域に発生した後腹膜神経鞘腫の1例を経験したので,文献的考察を含め報告する.
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