Overlapping fascia and onlay dual mesh法による腹壁瘢痕ヘルニアの手術手技

2003 
腹壁瘢痕ヘルニアの外科治療は古くから行われており手術方法は多岐にわたる. 今回術後の再発防止を目指し, より強固なヘルニア門の修復と補強に重点をおいた手術を施行し良好な結果を得たのでその手技を報告する. 手技の要点は腹直筋前鞘筋膜を用いたtension free repair, メッシュを用いた強固な補強, 生理的腹壁に近い構造の構築, ヘルニア嚢非開放の4点である. ヘルニア嚢は非開放とし, ヘルニア門の修復は左右腹直筋前鞘をoverlap縫合し修復した. 縫合部上をメッシュにて被覆補強した. 前鞘欠損部にもメッシュを当てより強固な補強を行った. 6例に施行した. 平均年齢64.5±7.4歳, 平均BMI 27.5±1.7, 平均最大径82.5±41.4mm, 平均観察期間18.0±5.9か月と少ないが現在のところ再発なく経過している. 症例数の蓄積, 長期にわたる経過観察が必要であるが, 術後の再発防止を期待できる方法ではないかと思われた.
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