Rapidly progressive crescentic IgA glomerulonephritis with glomerular peripheral capillary granular IgA deposits in 6-year old boy
1995
急速進行性腎炎症候群 (RPGN) は急性腎炎様症状で発症し数週から数カ月の経過で腎機能低下が見られるもので,組織学的には50%以上の糸球体に半月体形成が観察される。またIgA腎炎は慢性に経過する腎炎でありメサンギウム領域優位のIgA沈着が特徴的である。我々はRPGNで発症し糸球体末梢血管係蹄にIgAの顆粒状の沈着を認めた1男児例を経験した。症例は6歳男児で前年の検尿では異常はなかった。1993年6月の学校検尿で血尿・蛋白尿を指摘され,肉眼的血尿に気付く。その後も肉眼的血尿の改善がなく7月には全身浮腫と腎機能低下のため透析を開始した。113個中99%の糸球体に半月体形成が見られ,糸球体末梢血管係蹄にIgAのみの顆粒状沈着が見られた。この症例のIgAの沈着がメサンギウム領域ではなく末梢血管係蹄に著明に見られたことは,糸球体の半月体形成を考える上で興味ある所見と考えられたので報告する。
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