Anthropological study on Chinese children by PTC tasting test

1993 
中国の少数民族であるウイグル族, カザフ族, シボ族および蒙古族, さらに北京市, 楽山市および香港在住の漢族, また対照として福岡市在住の日本人のそれぞれの小児に対し, 歯科人類学的観点から各集団間の近縁関係を明らかにする目的で, PTC味覚試験を行った。その結果, 各集団内のPTC無味者頻度に, 有意な性差を認めなかった。また, 各集団のPTC無味者頻度は, ウイグル族で36.8%, カザフ族で25.4%, シボ族で7.0%, 蒙古族で9.9%, 漢族 (北京) で7.9%, 漢族 (楽山) で7.0%, 漢族 (香港) で7.7%および日本人で14.0%であった。ウイグル族とカザフ族の間では統計学的な有意差を認めず, またシボ族, 蒙古族, 各漢族ならびに日本人のそれぞれの間でも有意な集団間差を認めなかったが, これら2群間では有意差を認めた。以上よりウイグル族小児とカザフ族小児は, 今回調査した日本人を含む他のどの集団の小児よりも, コーカソイドに近い集団であることが示唆された。
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