A CASE OF STENOSIS OF FIRST PORTION OF JEJUNUM CAUSED BY ADHESION WITH TRANSMESOCOLONIC HIATUS

2007 
横行結腸間膜裂孔部への癒着により空腸起始部の狭窄をきたした1例を報告する. 症例は72歳の男性で, 腹部膨満感を主訴に来院. 腹部CT, MRIではTreitz靱帯を越えた空腸起始部に全周性の壁肥厚像を認め, 腫瘍性病変の存在が除外できなかったため, 精査開始後26日目に手術を施行した. 開腹所見では, 空腸壁は全周性に肥厚し, Treitz靱帯部後腹膜に中等度癒着していた. 剥離するとTreitz靱帯直近に直径3cmの横行結腸間膜裂孔を認めた. 空腸の屈曲は裂孔内へ空腸起始部腸管が出入りするうちに炎症性に癒着した結果生じたものと考えられた. 本症は比較的稀な疾患ではあるが, 原因不明なイレウスの鑑別診断として念頭におくべき疾患の一つであると考えられた.
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