DICのトリガー/エンハンサー因子としての核内分子:HMGB1,ヒストン

2011 
侵襲(外傷や感染)に際しては,血管破綻に伴う出血と組織破壊,バリアー障害などが起こってくる.これらの侵襲部位には病原微生物とその関連因子(PAMPs)や組織破壊に伴う因子(DAMPs)も存在し,これらのPAMPs,DAMPs は止血や感染防御(自然免疫)そして修復などの生体反応を促進することが判明してきた.しかし,これが過剰に作用すると,全身の炎症や凝固反応が増幅されて DIC/SIRS の促進因子として働く.本稿では,このうちもっともよく解明されている HMGB1 とヒストンと DIC の関連について紹介する.
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