Cytokinetic analysis of human leukemic cells in vivo with bromodeoxyuridine using air-dried smear.

1988 
細胞形態と同時に, in vivoでの細胞の増殖動態を観察する方法を検討する目的で, 急性白血病未治療例にbromodeoxyuridine (BrdU) を静脈内注射した後, 骨髄液塗抹乾燥標本を作製し, 抗BrdU抗体を用いて免疫組織科学的に白血病細胞のBrdU標識率 (labeling index, LI) を算定した.1. BrdU 200mg/m2をone shotで静脈内注射し, 30分後に骨髄穿刺を行い塗抹乾燥標本を作製したが, 骨髄中の白血病細胞のLIは3.0~7.5%と, これまで報告されているBrdU点滴法およびトリチウムチミジン法と同様な値であった. この結果, BrdUは迅速にS期の細胞に取り込まれ, 細胞の増殖動態の解析にきわめて有用と考えられた.2. 塗抹乾燥標本下で酵素抗体法間接法を用いてBrdU標識細胞を検出したが, 標識の有無の鑑別は容易であった.3. 細胞形態の観察のために, 後染色としてギムザ染色を施したが, 細胞の同定は可能なものの詳細な観察にはまだ改良を要すると考えられた.4. 良好な標本を作製するためには, 塗抹後ただちに2時間以上冷風にて乾燥することが重要と思われた.
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